サラリーマンとして、40年働くことの実現可能性について客観的に整理する

投稿者: | 2019-09-09
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私のキャリアとして、
1. 新卒で官公庁向けのコンサルティング会社に就職
2. Webサービス系企業にデータサイエンティストとして転職
3. フリーランスの機械学習エンジニアとして、AIベンチャーのプロジェクトに参画
という経験を踏まえて、サラリーマン(会社員)として働いた経験とフリーランス(自営業)として働いた双方の経験から、
客観的に見てサラリーマンとして1つの会社で40年働くことの実現可能性について整理したいと思います。

結論から言うと、サラリーマンとして1つの会社で40年働くことは限りなく不可能に近いと言わざるを得ません。

サラリーマンを40年やって得られるもの

サラリーマンとして40年働くことの実現可能性を議論する前に、仮にサラリーマンを40年続けた場合に得られるものを整理してみたいと思います。

  • 40年間の賃金(サラリーマンの平均年収432万円×40年=約1億7280万円)
  • 退職金(役2000万円ほど(厚生労働省 平成30年就労条件総合調査を参考))
  • 厚生年金(月約22万円ほど(国民年金(基礎年金を含む)))

だいたい平均的には退職金を含めた賃金で2億円ほど、その後の厚生年金も生活費としては十分な金額が受け取れるようになっています。
(現在の世代の統計を元にしているので、今後金額が減ったり、年金の支給が遅れる可能性はあります。)

サラリーマンを40年続けるために必要な条件

サラリーマンを40年続けるためには会社に勤め続ける必要があるので以下の条件を満たす必要があります。

  • 40年間健康であること
    • 会社に勤め続けるための大前提になります。
    • 体(または心)を壊してしまうと基本的にアウトになってしまいますし、その後の人生全体で見ても大きくマイナスになってしまいます。
    • ただ私の最初に勤めた会社の周りを見ていると、40代以降の社員では持病を持っていて体調が万全出ない方や、若くてもメンタル不調になってしまう方もいました。
  • 40年間会社の業績が堅調であること
    • 健康で働き盛りであっても勤めている会社が業績不振でリストラを行ったり、倒産してしまう場合もあります。
    • 最近のニュースでは大手企業であっても45歳以上の社員をリストラといったニュースも出ています。
  • 転勤や両親の介護などによって会社をやめる必要がないこと
    • 転勤や両親の体調の悪化などによって会社を辞めざるを得ない(転職が必要になる)場合があります。

他にもたくさんあるかと思いますが、大きいところでもこれだけの条件を満たさないといけないという難しさがあります。
また、この条件を満たすためには個人の努力だけではどうにもならない部分も大きいと思います。

このような状況の中でうまく自分の人生を生きていくためのコツ

上で述べたようにサラリーマンを40年続けるための条件は非常に厳しいので、会社にコミットするよりは個人で稼げるようになることに重点を置いて行動していく方が有益だと思います。

具体的なサラリーマンに対する考え方は以下のように改めないといけないと思います。

これまでの考え方 これからの考え方
勤める会社についての考え方 新卒で入った会社で40年勤めあげる 少なくとも2回から3回の転職は想定、45歳以降にサラリーマンを続けるのは厳しいことも視野に入れる
仕事に対する考え方 仕事をしながらその会社で必要なスキルを身に付けていけばいい 他の会社でも通用するスキルや個人で稼ぐためのスキルを社外から吸収しなければいけない
退職金や年金に対する考え方 真面目に勤めていればあまり考えなくてもなんとかなった 自分自身で必要な資金を計算して将来を見越してiDecoなどの個人年金を積み立てる必要がある

まとめると、サラリーマンで40年勤め上げていくのはどう考えても厳しいので、以下のことを行って自分の人生を守っていくことが必要になるかと思います。

  • 他社でも通用するスキル、個人でも稼げるスキル(プログラミング、ブログなどのライティングなど)を身に着ける
  • 副業が可能であれば副業をして、給料以外の収入源も作る
  • 退職金や年金はあてにせず個人で運用する(少なくとも必要な資金などについては試算する)

こういったことが必要になるかと思います。

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