ランサーズでいろんなプロジェクトに応募しているけどなかなか自分の提案が採用されないなと感じているあなたに、私が実際に書いて採用された提案文を実例にランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングで案件を獲得するための提案文の書き方のコツをお伝えします。
今回は特にランサーズでのシステム開発などの案件でよく採用されるプロジェクト型の案件での提案文の書き方をご紹介します。
案件が獲得できない原因
提案を書いても採用されない原因は主に以下の原因が考えられます。
- 参加する案件(顧客)を間違えている。
- 提案文がお客さんに納得してもらえない。
- 価格や納期の設定がお客さんの想定よりも高すぎたり遅すぎたりする。
- 競争率の非常に高い案件に応募している。
これらの原因について、改善方法を見ていきましょう。
参加する案件を間違えている場合
案件を獲得するためには、提案文の内容だけでなくその前の提案を行う案件の選び方も重要です。
具体的には、
- 依頼者の発注率が著しく低い依頼者の案件(具体的には10件以上依頼していて発注率が50%以下)
- 依頼内容があいまい(なんでもいいからゲームアプリを作ってくださいなどの成果物の内容があいまいなパターン)
- 依頼内容に対して予算や納期が明らかに少ないor短い(例えばアプリ作成で予算1万円、納期三日など)
こういった依頼に対しては、提案文を作成するだけ時間の無駄に終わることが多いので見送りましょう。
提案文がお客さんに受け入れてもらえていない場合
提案文がよくないと考えられる場合は、以下の点に注意して依頼文を作成するようにしてみましょう。
自分だったらどんな人に仕事を依頼したいか考える
自分の提案が採用されるためにはお客さん(案件の発注者)から依頼したいと思ってもらわなければいけません。
自分が発注者の気持ちになってどのような提案だったら採用しようと思うかを考えながら提案文を考えることが重要です。
具体的には以下の点がわかる提案文にすることが重要です。
- 信頼できる、依頼内容をこなすだけの能力と実績があると思える人であること
- 依頼内容を正確に把握している。
- 成果物のイメージが明確で、しっかりと作成できると思える根拠がある
- 納期や費用がこちらの要望の範囲内である。
これらを満たした提案文にするためには具体的にどのようにすれば良いかを見ていきましょう。
プロフィールを充実させる
まずは一点目の
- 信頼できる、依頼内容をこなすだけの能力と実績があると思える人であること
こちらについて見ていきましょう。
この部分については、ランサーズでのプロフィールページを充実させることが第一となります。
例えば、私のランサーズでのプロフィールページは以下のようになっています。
このプロフィールページでは私の
- 簡単な経歴
- どのようなことが得意か
- 作業可能な時間
を記載しています。
プロフィールの画像も顔写真を使用しています。
このようなにプロフィールを充実させることで、依頼者に対して
- 自分の経歴やこれまでの実績を知ってもらう
- 自分の顔を見てもらうことで安心してもらう
といった印象を与えることができます。
さらに提案文の冒頭でも自分の自己紹介や簡単な経歴を紹介しましょう。
私の提案文では以下のような経歴・自己紹介を書いています。
初めまして、〇〇と申します。
現在は都内でフリーのエンジニアとして働いております。
現在の仕事は主にデータの分析ですが、これまでにWEBシステムの開発やツールの開発の経験もあります。■経歴
・官公庁向け業務システム(WEBシステム)の開発
開発言語:VB.net
OS、ミドルウェア:Windows Server, Oracle
・社内勤怠管理システム(WEBシステム)の開発
開発言語:Java
OS、ミドルウェア:Linux(CentOS), Apache, PostgreSQL
・機械学習を用いた類似コンテンツ検知システムの開発、検証
開発言語:Python
ミドルウェア:Amazon SageMaker
こちらが依頼内容を正確に把握していることをお客さんに伝える
次に二点目の、
- 依頼内容を正確に把握している。
について見ていきたいと思います。
こちらは提案文の中で
- 成果物のイメージ
- 成果物作成のための作業内容
の二点を示すようにしましょう。
私の実際の提案では、こちらの案件で以下のような提案をしました。
テキストベースでDockerの基礎から実践まで学べる学習教材を作成するということで、
内容としては、Dockerの概要およびインストール方法から、コンテナの作成・起動・停止といった基本操作、docker-composeを使用した複数コンテナを利用した環境構築を想定しております。到達点としては、こちらのリポジトリのようなイメージで複数コンテナを使用したDocker環境の構築ができるような内容を想定しております。
https://github.com/ttakizawa/django_app_base
このように成果物の内容を提案することで、自分が依頼内容を理解していることを相手に伝えるとともに、作業の範囲を明確にしておきましょう。
成果物をしっかり作成できることを依頼者に理解してもらう
次に三点目の
- 成果物のイメージが明確で、しっかりと作成できると思える根拠がある
について話していきます。
こちらはただ「今回のご依頼はこのうように作業してこんな成果を納品します。」だけではお客さんは本当にお客さんに依頼が達成できるかは信頼してもらえません。
そこで一手間を加えて、提案内容の実現性を強調します。
例えば、また先ほどの案件と同じですが、こちらの案件で以下のような提案をしました。
テキストベースでDockerの基礎から実践まで学べる学習教材を作成するということで、
内容としては、Dockerの概要およびインストール方法から、コンテナの作成・起動・停止といった基本操作、docker-composeを使用した複数コンテナを利用した環境構築を想定しております。到達点としては、こちらのリポジトリのようなイメージで複数コンテナを使用したDocker環境の構築ができるような内容を想定しております。
https://github.com/ttakizawa/django_app_base
ここでは私のgithubのリンクを載せて、同様のことをしたことがあるという経験をアピールしています。
この他にも、
- 実際に作成したデザインやwebページなどのポートフォリオを提示する(デザインやWEB製作系の案件)
- 自分が調べた問題の解決方法のページのリンクを貼る(システム開発系の案件)
このような1手間を加えることで、依頼者に実際に案件がこなせることを信頼してもらいやすくなります。
納期や費用を依頼者の要望の範囲内にする
最後に、
- 納期や費用がこちらの要望の範囲内である。
こちらの点について、見ていきましょう。
まず予算については、
- その案件を獲得したいか
- その案件を獲得することで同じ依頼者から継続して依頼を受けれそうか
この二点を考慮して、案件を獲得したいという場合は、お客さんの提示している予算の下限に近い金額で提案しましょう。
そうでない場合は、自分がこの金額だったら受けてもいいなという金額でOKです。
次に納期については、基本的にはお客さんの希望納期のギリギリで大丈夫です。
どうしても依頼内容的にその期間で作業できない場合は、希望納期を超えた起源で提案しましょう。
(お客さんの希望納期で提案して、実際に受注した際にその納期に間に合わないというのが一番最悪です。)
まとめ
この記事ではランサーズなどのクラウドソーシングでの案件を獲得するための提案文の書き方のポイントを紹介しました。
まだ、登録していない方は以下のリンクから登録してみてください。
また、受注するだけでなく実際にクラウドソーシングで発注を出してみると発注側の気持ちが理解できるので試してみましょう。
例えば、
- 名刺のデザイン
- SNSなどのプロフィール画像に使う似顔絵
といった物の作成を依頼してみるといいかもしれないですね。